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ごあいさつ

我が国では、がんの治療を終えた、あるいは治療を受けつつあるがん生存者が500 万人を超える現在、がんが“不治の病”であった時代から“がんと共存”する時代となりました。がん専門医療機関をはじめとするがん診療を扱う医療機関のみならず、地域医療においても、がん予防から終末期まで様々な病期における、がんリハビリテーションのニーズはさらに高まっていくことが予想されます。
入院中のがんリハビリテーションについては、がん診療連携拠点病院の約90%で実施されるようになってきましたが、退院したあとの外来がんリハビリテーションに関しては、十分に行われていないのが現状です。

その原因は以下にあると考えています。

1)リハビリテーションプログラムが確立していないこと
2)リハビリテーションの効果に関するエビデンスの不足
3)リハビリテーションの必要性の認識不足

そこで、本研究班では
食道癌と診断され周術期にがんリハビリを実施され退院後に、外来リハビリを行うと行わない場合に比べて、後遺症や合併症が減り身体機能やQOLが向上するか?」をリサーチクエスチョンとして、臨床研究を行い、外来がんリハビリテーションの効果を検証するとともに、外来がんリハビリテーションプログラムを開発し、全国へ普及・啓発をしていくことをミッションといたします。

研究班の活動の3本柱は以下のとおりです。

1)外来がんリハビリテーションプログラムの作成
2)外来がんリハビリテーションプログラム導入効果の検証
3)外来がんリハビリテーションプログラムの普及・啓発

本ホームページでは、研究の進捗状況や成果物(プロダクト)を随時アップしていく予定です。
なお、本研究班は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) <革新的がん医療実用化研究事業>科学的根拠に基づくがんの支持療法の開発に関する研究(領域5-3)として採択されました。