がんは一生のうちに約半数の国民が罹患する日常的な病気です。様々ながんに対する治療法が開発されてきた一方で、手術等のがん治療に伴う生活機能の障害や苦痛症状への対策は十分とはいえません。近年、それらの障害や症状に対するリハビリテーションの有効性が臨床研究により明らかになってきました。がん患者へのリハビリテーションは入院中は保険の適応となりますが、退院後の外来では保険が適応されず、リハビリテーション継続の大きな障害となっています。その原因は以下にあると考えています。
1) | リハビリテーションプログラムが確立していないこと |
2) | リハビリテーションの効果に関するエビデンスの不足 |
3) | リハビリテーションの必要性の認識不足 |
これを解決するためには、質の高い臨床研究を行い、外来がんリハビリテーションの効果を検証するとともに、外来がんリハビリテーションプログラムを開発し、全国へ普及・啓発をしていくことが必要です。AMED革新的がん医療実用化研究事業では、複数の研究プロジェクトが実施されており、その成果が期待されています。
この公開講座では、がんリハビリテーションに関連する多施設共同研究を実施されている研究者の方々の講演、がん体験者の発言を通じて、がんリハビリテーションを入院から在宅(外来・地域)へいかに拡げてゆくべきかを検討する場として、この講演会を企画しました。
どなたでもご参加いただけますので、ぜひお気軽にご参加ください。
開催日時 | 2023年 12月 2日(土)13:30~15:30 |
開催形式 | オンライン開催(ZoomウェビナーによるWEBライブ配信) |
対 象 | がんのリハビリテーションに関心のある方すべて (患者/家族・医療従事者・介護従事者・研究者・一般・学生ほか) |
参加費 | 無 料 |
主 催 | AMED革新的がん医療実用化研究事業「食道癌術後患者を対象とした外来がんリハビリテーションプログラムの開発に関する研究」研究班 |
後 援 | 厚生労働科学研究費補助金 がん政策研究事業「がんのリハビリテーション、およびリンパ浮腫診療の一層の推進に資する研究」研究班 |
『がんリハビリテーションの現状と今後の展開
~今、がんリハで何が問題なのか~』
[講師]辻 哲也(慶應義塾大学医学部 リハビリテーション医学教室)
<テーマ>
『がんリハビリテーションプログラムの開発状況について
~多施設共同介入研究のチャレンジ』
①『食道癌術後患者を対象とした外来リハビリテーション介入試験』
[講師]佐藤 弘(埼玉医科大学国際医療センター消化器外科)
②『がん悪液質に対する運動療法の開発』
[講師]高山 浩一(京都府立医科大学大学院医学研究科呼吸器内科学)
③『緩和ケア病棟入院患者に対するリハビリテーションの有効性検証試験』
[講師]西山 菜々子(大阪公立大学大学院リハビリテーション学研究科)
[講師]広瀬 真奈美
■■事前参加申込み必須です■■
以下の事前参加申込フォームより、必要事項をご記入のうえ、お申込みください。
1・医療者用
■ 参加申込フォーム ■
https://forms.gle/Bit42WXQ9cEQRMuC9
2・一般の方用
■ 参加申込フォーム ■
https://forms.gle/L7RV4puXJTzPwby18
[ 対 象 ]
がんのリハビリテーションに関心のある方すべて
患者さん/ご家族、医療・介護従事者、研究者、一般、学生 他
[受講募集期間]
*本会Zoomアクセス方法につきましては、参加申込後、追って別途ご案内させていただきます
以下、本会運営事務局までメールにてご連絡ください。
■運営事務局■
慶應義塾大学医学部 リハビリテーション医学教室
本会連絡先E-Mail|jascc.cancer.reha★gmail.com
※「★」を「@」に変更してお送りください